松沢病院にて「あなたはどうして入院する事になったの?」というのが皆の常套句だった。そんなん喋りたくもないだろうと冷ややかに観察していて、おそらくハタチやそこらのメンズエッグ系というかどう見てもチャラチャラした男が、「切腹。自分の内臓、初めて見た。」とニコニコ語っていた。少し間が空いて「痛かった、傷跡見る?」となり、ザワザワ観衆が集まり、えー絶対痛いじゃん当たり前でしょ、だとか、サムライかよ、だとかでお祭りのような騒がしさ。切腹をしたチャラチャラ男子は悲しそうに「実家じゃなきゃ無事死んでたんだけど、萎えるわ〜」なんて返す。こんなに侘しい光景があるのか、誰も触れない背景が、今にも漏れ出てしまいそうで、えげつない気分を引きずってわたしは自分の病室へ帰った。会話すらした事がなくともどんどん涙が零れていく。退院する際にも親しかった皆より、「彼はきっとまたやらかす、死んじゃうんだろうな。」とどうしてか悟った。
閉鎖脳
なんの用事もない日にはやたらと動き回るが、「動きなさい!」となると途端に恐ろしくなる。何故なの…… もしや極度のひねくれ屋さんの仕業? 【A】”それは、こじつけ、怠け癖。”
時計が狂っとるな、ダリかな、チーズのようなトロットロの時間軸。大変歩きづらい。
やる気はあります、やるせなさが勝ちます。近頃妙に疲れています。もうこれは「だってなんだか、だって、だってなんだもん!」と駄々を捏ねつつ巣に篭もる他なんも出来ません。
そんな自分を、そうでなくなりたい自分がメンチ切ってこちらを見ている。申し訳ないが、バトる気力はゼロなのよ。
歩幅
自業自得、ただのアル中、解っているわ。末梢神経障害、歩行に困るのだって、日頃の愚行の成れの果て。でもね、赤の他人に急かされたり、まあまあの割合で少しキツい言葉を掛けられる現状。ヘルプマークをぶら下げ、電車で座っていても「身体は丈夫やろ?」と立たされたりもする。いやぁ〜!っつうより、しくしく泣いてしまう。
今日のワンプレートごはん、素敵じゃない?あとね、あと……
クラゲを編んでいる、まだ途中。ふわふわとずっと、揺蕩えますよう願いを込めて。
脳なんざ誰がくれと言った、思い巡る支離滅裂な見ず知らずの人たちの雑言よ、いい加減イジメないで、わたしはもうオトナよ!噛み付けばそれなりに痛いのよ、隠しているだけでどこかに牙はあるの。舐めたら噛むよ、覚悟なさい!(心がズタボロです。)
それでも夜には、優しい光が灯る、暗闇のサプライズ。ムカつく奴らはみんな星になってください、そしてわたしのベランダからどうぞお招きするよ、もう一度、話し合いましょう。乾杯。
二ツキ
全然更新してなかったね。なんだかんだ安定してたり贅沢にもそれに飽きたり。読み返してみた、わたしは何にしがらんでおったのか。恐らくひとりぼっちに酔っとったんじゃろな(孤独老人)、近所のカラスとも、部屋に住み着いたちいちゃな蜘蛛をクーモと呼んで仲良しだ。友人で親友で恋人で家族のような可愛いヨーコと毎月恒例デクセムパーリー!キラッ☆(@2日前)
今、愛を持って一日一日を生きていて、ただお日様が差し込むの、それだけで嬉しくなる。LINEのグループチャットはぬるくって柔らかくてお布団、肉布団?とにかく体温を感じる。こういうのを安心っていうんだとスマホに手を合わせてみたりもする。電波の偉大さよ、化学の進歩よ、ありがとう。ただジョブスが死んでからのiPhoneの改悪に対しては、ファックだぽよ。口が悪くてごめんなさい。たまには中指立てたっていいんだぜ、その後処理(バチが当たるので)誠意を持って土下座しましょう。
毎日毎日、わたしにとっての神様は別の人や物体や植物だったり移り変わりまくっちゃうのをお許しください。響く耳鳴りの音って少し音叉に似ているかも、いま受信致した。謎のお告げに身を任せ、今日も流れ流されていきます。また会いましょう。チーン。
2023W.卑屈
今日は大晦日らしい、新年が明日には始まる。
そこで何を変化させるか、私たちは試されている。
で、どう変化してしまおうかと、抱負を語らったりもする。
そういった目論みというか、なんというか、日本の正月ってなんだか辛気臭い上に、わざとらしい。
ハロウィンは好き、クリスマスも。パーティーらしさってそっちのがあるじゃ無い?
でも正月が嫌いなんだ、もしや私は非国民なのだろうか?
ジメッとしつつ、あけましておめでとうを言い合うのが儀式。
騒ぐには悲壮な風で、滑稽だ、目標をたてるなど、過ごし方は様々だが、
それは日頃からの出来事の延長でしかない。
私には無関係な話。
ハッピーニューイヤー?
日々、ハッピーな人間はそんな風に言わないのでは無いの?と、捻くれつつも口に出す、
明けましておめでとう。
明けなくたって、いいのにね。
そりゃそうさ
こんな面倒な人間に誰ももたれかかれる筈がない。そのくせ私は甘えてばかり。好きな小説のタイトル、存在の耐えられない軽さ